2014年01月04日

お勧めのミステリー★第5位「死神の浮力」

★おすすめのミステリー★お勧めのミステリー★

★このミステリーがすごい!●第5位「死神の浮力」伊坂 幸太郎 (著)


『死神の精度』で活躍した「千葉」が8年ぶりに帰ってきました!

クールでちょっととぼけた死神を、今度は書き下ろし長編でお楽しみください。


死神にとって普通の返事でも、人間にとっては的外れな答えになってしまう千葉(死神)の反応が笑える。

内容は重いが、洒脱な会話が救いとなっている。

ただ、ここまでのワルが人間として存在するとするのだろうか。

もし存在するのなら、それこそ悪魔的であるとも思う。

死神の精度のショートもいいが、こうした長編もいい。


作者の伊坂幸太郎は、時々突拍子もない実験的作品に挑むことがある作家だけれど、『死神の精度』の続編ということで、ハズレはないだろうなぁと、購入。

予感は的中で、とても面白く読めた。

しかし主人公は死神ということでも分かるけれど、「リアリティのあるエンターテイメント」を楽しみたいと思う人には向きません。

この作家特有のファンタジックで、ちょっぴり偏屈な世界観が好き!という人はとても楽しめると思います。

ラストシーン近くで、それにしても、そんなバカな!というシーンが出てくるのですが、そのシーンを読んだとき「高速道路でふと隣を見ると老婆が同じスピードで走っていて度肝を抜かれる」という怪談を思い出したのは私だけではないはず。
 
この作品をより楽しむためには、やっぱり前作の『死神の精度』を先に読んでおくことをおすすめします。



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お勧めのミステリー★第4位「アリス殺し」

お勧めのミステリー★第4位「アリス殺し」小林 泰三 (著)

★おすすめのミステリー★お勧めのミステリー★

★このミステリーがすごい!●第4位「アリス殺し」小林 泰三 (著)


複数の人間が夢で共有する〈不思議の国〉で次々起きる異様な殺人と、現実世界で起きる不審死。

驚愕の真相にあなたも必ず騙される。

鬼才が贈る本格ミステリ。


不思議の国”の住人たちが、殺されていく。

どれだけ注意深く読んでも、この真相は見抜けない。

10万部突破『大きな森の小さな密室』の鬼才が放つ現実と悪夢を往還する“アリス”の奇怪な冒険譚。


「密室・殺人」以来の長編ミステリ。そしてそれを超える傑作。

登場人物同士のちょっとイラつく会話あり・グロあり・SF要素あり・クトルゥー小ネタありと小林泰三ファンにはたまらない作品。

ミステリ的には特殊状況設定というのか?

山口雅也「生ける屍の死」や米澤穂信「折れた竜骨」に代表される、現実ではありえない状況下で展開される推理劇。

特殊な状況を巧みに活かし、随所にちりばめられた伏線が見事に絡み合い、結末へ導く流れは流石の一言。

あらゆるジャンルにおいて有り余る才能を持つ稀代の作家の掛け値なしの全力を堪能できる一作。

小林泰三ファンにはもちろん、ミステリ好きにもお勧めしたい快作。


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お勧めのミステリー★第3位「ブラックライダー」

★おすすめのミステリー★お勧めのミステリー★

★このミステリーがすごい!●第3位「ブラックライダー」東山 彰良 (著)



小説の持つ力を信じるすべての人へ。

これを読まずして、何を読む?

「世界」で闘える暗黒大活劇、ここに開幕。

ようこそ。

ここは、地球の歴史が一度終わったあとに始まった、新しい世界。

人を食糧とする者と許さない者。

カウボーイと保安官。人と牛の子。

蔓延する蟲。

異形の王。

慈悲による虐殺。

大討伐軍。

突き抜けた絶望の先に咲く、希望の花――。


覚醒した才能が、全力を注ぎ込み創り上げた、前人未到の領域を堪能すべし。

考えるな、感じろ!


海外SFに対する強烈な憧憬とそれに見合うだけの設定力、筆力がすごい。

読みやすくはないが、ちょっと面倒な小説が好きな人にはたまらないと思う。

翻訳調の言い回しやアメリカ南部・メキシコを舞台にとるあたりの徹底ぶりは感嘆に値するが、一方でせっかく母語で書いてるのだから日本語の良さもいかしたら…という気持ちがなくもない、がそれを差し引いても大作。

ポストアポカリプスの西部劇というだけで発想力のゆたかさがわかっていただけると思う。

簡単にひとは死ぬが、異形と過酷な環境のテーマの中にひとのありかたを問う作品でもある。

日本人でこれだけ書ける作家がいるということが非常にうれしい。



この物語は世界が崩壊して、再生するまでを書いています。

舞台はアメリカ南部〜メキシコ。

六・一六により荒廃した世界では食料が乏しく、食人を是とすることで人々は生きながらえてきました。

そこに牛の遺伝子に人の遺伝子をミックスさせて新しい「牛」を生み出すイノベーションが起こり、徐々に食料不足は解消していきます。そして食人が禁止されていきます。

そんな過渡期のお話です。

「牛」のマルコ。

保安官のビック・バード。

ならず者5兄弟の三男ロミオ・レイン。

三人の視点で語られる物語は、最初それぞれに進行していきますが徐々に交差して一つの大きな「物語」を形作ります。

その「物語」は、過渡期を過ぎより豊かで平和になった世界の人々の間で語られる「歴史」となります。

「歴史」という大きな物語、そしてその「歴史」で活躍したプレイヤーたちの苦悩・ロマンスといった小さな物語、両方を書ききった傑作だと思います。




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お勧めのミステリー★第2位「教場」長岡 弘樹 (著)

★おすすめのミステリー★お勧めのミステリー★

★このミステリーがすごい!●第2位「教場」長岡 弘樹 (著)


君には、警察学校をやめてもらう。

「こんな爽快な読後の悪さは始めてだ! 警察学校が担う役割とはなんだろうか。篩にかけられた友もまた、警察官を育成するために必要なものだったのだろうか。校庭のすみに育てられている百日草が示すものが、警察組織を守るための絆ではなく、市民を守るための絆であることをただただ願いたい」

――さわや書店フェザン店・田口幹人さん


「復興を続ける警察小説ジャンルから飛び出した、突然変異(ミュータント)。警察学校が舞台の学園小説でもあり、本格ミステリーでもあり、なにより、教師モノ小説の傑作だ。白髪の教師・風間は、さまざまな動機で集まってきた学生それぞれに応じた修羅場を準備し、挫折を演出する。その『教育』に触れた者はみな――覚醒する。もしかしたら。この本を手に取った、あなたも。」

--ライター・吉田大助さん


【編集担当からのおすすめ情報】

長岡弘樹氏は、2008年に第61回日本推理作家協会賞(短編部門)を選考委員満場一致で受賞、「歴代受賞作の中でも最高レベルの出来」と評された短編「傍聞き」で知られるミステリー作家です。

同作を収録した文庫『傍聞き』は、現在39万部に達しています。

本書は長岡氏初の本格的連作長編にして、好事家をもうならせる、警察学校小説。2013年ミステリーナンバーワンを射程に入れた勝負作です。


とある県の警察学校を舞台に、警官を目指す若者たちを巡るさまざまなトラブルを通して、警察官養成の意味をつづる短編連作。ものすごい事件が起こるわけではないが、巧みに伏線もはられ、最後まで楽しみながら読み通すことができる。



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お勧めのミステリー★第1位「ノックス・マシン」

2014年度ミステリーベスト10(このミステリーがすごい!編)

★おすすめのミステリー★お勧めのミステリー★

★このミステリーがすごい!●第1位「ノックス・マシン」法月 綸太郎 (著)


上海大学のユアンは国家科学技術局からの呼び出しを受ける。

彼の論文の内容について確認したいというのだ。

その論文のテーマとは、イギリスの作家ロナルド・ノックスが発表した探偵小説のルール、「ノックスの十戒」だった。

科学技術局に出頭したユアンは、想像を絶する任務を投げかけられる…。


発表直後からSF&ミステリ界で絶賛された表題作「ノックス・マシン」、空前絶後の脱獄小説「バベルの牢獄」を含む、珠玉の中篇集。


一般的には受け付けない層もあるのだろう。

しかし、自分にしてみれば、こんな楽しい小説もない。

古典的なミステリ好きなら、泣いて喜ぶ仕掛けが随所に見受けられるし、根っからのSFファンにもたまらない作品である。

タイトルを見てピンときた方なら、まず間違いはない、買いである。


表題に「ノックス」とあるのである意味当然かもしれませんが、それなりのミステリへの知識が求められますし、ミステリファンでない純粋SFファンでは本質的に楽しめないと思います(そんな人がいてもこの本のタイトルには惹かれないと思いますが)。


色々なミステリ読書の積み上げなくこの作品から読んでしまうとポカーン( ゚д゚)となってしまうでしょう。

すなわち古典的なミステリの系譜、とりわけA・クリスティの代表作(そして誰もいなくなった・アクロイド殺し・カーテン等)やノックス、ヴァン・ダイン、のことを知らないと殆ど盛り上げれないと思います。

逆にそれらをきちんと読んできた人や古典ミステリファンにとっては、本書は単なるミステリSFにとどまらずとても素敵なオマージュになっており、さらに「ノックス・マシン2」はGoogleとブラッドベリを固めたようなサゲで、本好きとしても琴線に触れる作品になっており、ハードカバーで買った価値があったと思います。



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posted by ホーライ at 15:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 2014年ベストミステリー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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