2009年01月31日

おすすめ硬質ミステリー「レディ・ジョーカー」高村 薫 (著)

「要求は20億。人質は350万klのビールだ。金が支払われない場合、人質は死ぬ。話は以上だ。」
一兆円企業・日之出麦酒を狙った未曽有の企業テロはなぜ起こったか。
男たちを呑み込む闇社会の凄絶な営みと暴力を描く。


業界のガリバー・日之出麦酒を狙った未曾有の企業テロは、なぜ起こったか。
男たちを呑み込む闇社会の凄絶な営みと暴力を描いて、いま、人間存在の深淵を覗く、前人未到の物語が始まる。


現代の日本文き学が到達した一つの地点を示す文学的事件ともいうべき傑作。
構成の骨太さ、文体の硬質さ、登場人物を書き込む筆の柔らかさ。
そのようにいわば皮膚にひりひりと感じさせる刺激臭に満ちた 誠に過激かつ雄大な作品である。

また 犯罪というものが いかに「人間性を示す」格好の題材であることを示すという点でも ドストエフスキーの「罪と罰」以来の作品と言っても 過言ではないとすら思っている。

冒頭に出てくる 戦争直後に書かれた手紙に見られる叙情性は 高村が見せた初めての文章であり その一文が ラストで繰り返される場面では正直涙が出そうになった。


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おすすめミステリー「永遠の仔」天童 荒太 (著)

再会は地獄への扉だった。
十七年前、霧の霊峰で少年たちが起こした聖なる事件が、今鮮やかに蘇る―。

山本周五郎賞受賞作から三年余。
沈黙を破って放つ最高傑作ミステリー。


幼少期のトラウマを抱える主人公たちの深い深い物語でした。

作者の文章力のためでしょう、あっという間に読み終えてしまいました。
そして読んだあとは、脱力感が強く残ります。

自分の幼い頃を振り返ると、やはり主人公たちのように、大人の目を常に意識して行動していたような気がします。
そんな自分自身のこと、そして昨今の子供をめぐる様々な事件についても思いを馳せずにはいられません。

本の表紙となっている船越桂さんの彫刻も印象的で、この小説の存在すべてが私にとって忘れられない存在となりました。


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2009年01月30日

今が旬の青春ミステリー「屋上ミサイル」山下貴光 (著)

『このミステリーがすごい!』大賞2009年第7回大賞受賞作。


大統領がテロ組織に拉致監禁されるという大事件がアメリカで発生していたものの―日本の高校生たちにとって、それは遠い国の出来事だった。
それよりも、もっと重要なことがある(それは何だ?!)。

例えば、校舎の屋上でスケッチをすることだとか。
美術の課題のため、屋上にのぼった高校二年生の辻尾アカネ。
そこで、リーゼント頭の不良・国重嘉人や、願掛けのため言葉を封印した沢木淳之介、自殺願望を持つ平原啓太と知り合う。

屋上への愛情が共通しているということから、国重の強引な提案で“屋上部”を結成することになった四人。
屋上の平和を守るため、通行人を襲う罰神様騒動、陸上部のマドンナ・ストーカー事件、殺し屋との遭遇などに巻き込まれることになる。

それらはすべて、ひとつの事件に繋がっていた・・・・・・。


屋上に持ち込まれる謎=屋上の平和を乱すもの、として 屋上を守るため4人は力を合わせ謎に立ち向かう。
泣きあり笑いありの非常に気持ちのいい青春ミステリでした!


主人公たち屋上部のメンバーが、ミステリーなのに素晴らしい青春くささを出してくれています。
屋上部が躊躇いもなく事件に踏み込んでいく姿は爽快感すら与えてくれます。


買って損はないかと思います。 しっかりと楽しめました。



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2009年01月29日

これからも頑張るぞ!



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おすすめミステリー「半落ち」横山 秀夫 (著)

「妻を殺しました」。

現職警察官・梶聡一郎が、アルツハイマーを患う妻を殺害し自首してきた。
動機も経過も素直に明かす梶だが、殺害から自首までの二日間の行動だけは頑として語ろうとしない。
梶が完全に“落ち”ないのはなぜなのか、その胸に秘めている想いとは―。

日本中が震えた、ベストセラー作家の代表作。


妻を殺して自首してきた現職の警察官が、どうしても隠さなければならない「空白の2日間」の真実とは。

色々物議が醸されている作品だが、個人的にはとても好きだ。
「オチ」の部分は確かに現実味はないかもしれないが、梶警部の心情を想うと理屈抜きで泣ける。
ミステリーとしてどうこうというよりも、最後に見る「人間の優しさ、あたたかさ」に心から感動させられた。

刑事、検事、記者、弁護士、裁判官、そして刑務官、それぞれの異なった視点で語られる6つの章で構成されている。
各々が全うしなければいけない職務と義務、そして交差する様々な思惑、 これらの人物が展開する人間ドラマだけでも非常に読み応えがあった。


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