2009年01月24日

おすすめのファンタジー「赤朽葉家の伝説」桜庭 一樹 (著)

「山の民」に置き去られた赤ん坊。
この子は村の若夫婦に引き取られ、のちには製鉄業で財を成した旧家赤朽葉家に望まれて輿入れし、赤朽葉家の「千里眼奥様」と呼ばれることになる。
これが、わたしの祖母である赤朽葉万葉だ。――

千里眼の祖母、漫画家の母、そしてニートのわたし。
高度経済成長、バブル崩壊を経て平成の世に至る現代史を背景に、鳥取の旧家に生きる3代の女たち、そして彼女たちを取り巻く不思議な一族の血脈を比類ない筆致で鮮やかに描き上げた渾身の雄編。


未来が視えるという万葉の不思議な力。
その力は、製鉄業を営む赤朽葉家を 窮地から救ったこともある。
しかし、自分にとって大切な人たちの未来を視てしまうこともある。
未来を知ってしまっても変えることはできない。
ただ運命に向かって突き進む人たちを見守ることしかできない万葉の姿は、胸を打つ。

また、時代が大きく変わる中、流されることなく己の信念を貫き 通した万葉の娘毛毬の生きざまはすさまじい。
生きるということは、こんなにも 激しいことなのか。

ラストの毛毬の娘瞳子の万葉への思いには、ほろりとくる ものがあった。
赤朽葉家に関わる人々が織りなす物語も、切なくてほろ苦い。

これから、瞳子そして私たちが生きる未来はどうなっていくのだろう?

自分自身の人生についても、考えさせられるものがあった。



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ちょっと、ひと休み



ぶひ〜〜ん
posted by ホーライ at 08:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

おすすめハードボイルド「天使たちの探偵」原 りょう (著)

ある女のひとを守ってほしい―沢崎の事務所を訪れた十才の少年は、依頼の言葉と一万円札五枚を残して、雨の街に消えた。
やむなく調査をはじめた沢崎は、やがて思いもかけぬ銀行強盗事件に巻き込まれることに…

私立探偵沢崎の短篇初登場作「少年の見た男」ほか、未成年者がからむ六つの事件を描く、日本冒険小説協会大賞最優秀短編賞受賞の連作集。


西新宿の探偵事務所に詰めている沢崎が活躍する短篇集。
一匹狼として、組織に縛られずに行動する姿、時折口にする洒落た台詞など、沢崎には、フィリップ・マーロウを彷彿させる私立探偵の匂いがしますね。
この短篇集には、十代の少年と少女が事件に深く関わる話が、六つ、収められています。


沢崎シリーズの特徴である、実時間とリンクし発生する謎のために、初読者の方は、第1作である「そして夜は甦る」から読み進まれることを強くお勧めする。

著者のデビュー作『そして夜は甦る』のあとに書かれた「少年の見た男」「子供を失った男」「二四〇号室の男」、第二長篇『私が殺した少女』執筆中に書かれた「イニシアル<M>の男」、そのあとに書かれた「歩道橋の男」「選ばれる男」の六篇。
これに、本文庫のための書き下ろしとして、掌篇「探偵志願の男」が、ボーナス・トラック的に掲載されています。

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おすすめハードボイルド「愚か者死すべし」原 りょう (著)

オリジナルは2004年11月リリース。前作『さらば長き眠り』からおよそ9年空いた新作である。
この新作の登場には早川書房社長の早川浩の力が大きかったようだ。

読み出すと久しぶりの沢崎の言い回しが懐かしく、それだけでかなり満足できてしまう自分に気がつく。
つまり原作品のキモはストーリーではなく、沢崎の独特な(人はこれをハードボイルドと呼ぶわけだが・・・)レトリックにある、ということだろう。

9年以上の作品は頻繁に登場する電話のシーンも公衆電話ばかりで、それが作品を古い感じのものにしてしまっていたが、本作ではついに『携帯電話』が登場する。よかった。

沢崎の態度や言い回しを読んでいるだけで惹かれていく。

最後のあとがきの沢崎の確定申告の場面などハードボイルドそのものである。なかなかだ。


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おすすめハードボイルド「さらば長き眠り」原 りょう (著)

400日ぶりに東京に帰ってきた私立探偵沢崎を待っていたのは、浮浪者の男だった。
男の導きで、沢崎は元高校野球選手の魚住からの調査を請け負う。
11年前、魚住に八百長試合の誘いがあったのが発端で、彼の義姉が自殺した真相を突き止めてほしいというのだ。
調査を開始した沢崎は、やがて八百長事件の背後にある驚愕の事実に突き当たる…

沢崎シリーズ第一期完結の渾身の大作。文庫版書下ろし掌編「世紀末犯罪事情」収録。

1996このミス 5位
95年文春ベスト10 3位
「そして夜は蘇る」「私が殺した少女」「天使達の探偵」に続く、私立探偵・沢崎シリーズの第四弾。


ミステリーとしても十分面白いし、どんでん返しも効いている。ハードボイルドの探偵物として、正に王道の作品でもある。
文庫版だけに加えられた「後書き」だけでも短編1作の価値がある。

しかし、本作の価値はそれだけではない。
文章そのものを楽しむ喜びを感じて頂きたい。
それこそが、読者が、5年も、10年も沢崎を待ち続ける大きな理由のひとつだから。

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