十七年前、霧の霊峰で少年たちが起こした聖なる事件が、今鮮やかに蘇る―。
山本周五郎賞受賞作から三年余。
沈黙を破って放つ最高傑作ミステリー。
幼少期のトラウマを抱える主人公たちの深い深い物語でした。
作者の文章力のためでしょう、あっという間に読み終えてしまいました。
そして読んだあとは、脱力感が強く残ります。
自分の幼い頃を振り返ると、やはり主人公たちのように、大人の目を常に意識して行動していたような気がします。
そんな自分自身のこと、そして昨今の子供をめぐる様々な事件についても思いを馳せずにはいられません。
本の表紙となっている船越桂さんの彫刻も印象的で、この小説の存在すべてが私にとって忘れられない存在となりました。
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