2009年01月31日

おすすめ硬質ミステリー「レディ・ジョーカー」高村 薫 (著)

「要求は20億。人質は350万klのビールだ。金が支払われない場合、人質は死ぬ。話は以上だ。」
一兆円企業・日之出麦酒を狙った未曽有の企業テロはなぜ起こったか。
男たちを呑み込む闇社会の凄絶な営みと暴力を描く。


業界のガリバー・日之出麦酒を狙った未曾有の企業テロは、なぜ起こったか。
男たちを呑み込む闇社会の凄絶な営みと暴力を描いて、いま、人間存在の深淵を覗く、前人未到の物語が始まる。


現代の日本文き学が到達した一つの地点を示す文学的事件ともいうべき傑作。
構成の骨太さ、文体の硬質さ、登場人物を書き込む筆の柔らかさ。
そのようにいわば皮膚にひりひりと感じさせる刺激臭に満ちた 誠に過激かつ雄大な作品である。

また 犯罪というものが いかに「人間性を示す」格好の題材であることを示すという点でも ドストエフスキーの「罪と罰」以来の作品と言っても 過言ではないとすら思っている。

冒頭に出てくる 戦争直後に書かれた手紙に見られる叙情性は 高村が見せた初めての文章であり その一文が ラストで繰り返される場面では正直涙が出そうになった。


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posted by ホーライ at 18:26| Comment(0) | TrackBack(0) | ミステリー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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