少年リンツの住む国で富豪の家から金貨や宝石が盗まれる事件が多発。
現場に残されているカードに書かれていた“GODIVA”の文字は泥棒の名前として国民に定着した。
その怪盗ゴディバに挑戦する探偵ロイズは子どもたちのヒーローだ。
ある日リンツは、父の形見の聖書の中から古びた手書きの地図を見つける。
その後、新聞記者見習いマルコリーニから、「“GODIVA”カードの裏には風車小屋の絵がえがかれている。」という極秘情報を教えてもらったリンツは、自分が持っている地図が怪盗ゴディバ事件の鍵をにぎるものだと確信する。
地図の裏にも風車小屋が描かれていたのだ。
リンツは「怪盗の情報に懸賞金!」を出すという探偵ロイズに知らせるべく手紙を出したが…。
児童書にしては内容がすごい!
正義は正義のまま終わらない。
生きるためには 何でもあり!?
作者の読み手へのメッセージはものすごいインパクトだ。
これって 本当に児童書なの?と思ってしまう。
だが、作者らしいよさが出ていたと思う。
既存の児童書にありがちな結末に持っていかないところは、斬新なものさえ感じる。
世の中は厳しいんだ。だから自分の手で何とかしなきゃならないことがたくさんある。
読んだ人はきっとそう思うだろう。大人でも充分楽しめる作品だった。
親子で同じ 本を読むのも、いいのではないだろうか。
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