2010年12月19日

★おすすめのミステリー小説「シューマンの指」奥泉 光 (著)

●このミステリーがすごい(2010年)
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第5位「シューマンの指」奥泉 光 (著)


シューマンの音楽は、甘美で、鮮烈で、豊かで、そして、血なまぐさい――。

シューマンに憑かれた天才美少年ピアニスト、永嶺修人。彼に焦がれる音大受験生の「わたし」。

卒業式の夜、彼らが通う高校で女子生徒が殺害された。

現場に居合わせた修人はその後、ピアニストとして致命的な怪我を指に負い、事件は未解決のまま30余年の年月が流れる。

そんなある日「わたし」の元に、修人が外国でシューマンを弾いていたいう「ありえない」噂が伝わる。

修人の指にいったいなにが起きたのか――。

野間文学賞受賞後初の鮮やかな手さばきで奏でる書き下ろし長編小説。



私は、先日放送されたNHK教育テレビ「N響アワー」の「シューマン生誕200年特集」のゲストに奥泉光がゲスト出演していた際に、話題の小説として紹介されて初めてこの作品を知ったのだが、クラシック・ファンであるとともにミステリ・ファンでもある私としては、買わないわけにはいかないと思い、早速、注文して、読んでみることにした。

この作品は、「指を切断したはずのピアニスト永嶺修人が、なぜ、コンサートでピアノを弾いていたのか?果たして、彼の指は、本当に再生したのか?」というミステリアスな謎が、冒頭でいきなり提示されるという、魅力的な出だしから始まる。 

女子高生殺害事件が起きる中盤以降からは、ミステリ小説らしくなってきて、ミステリ・ファンも面白く読めるようになってくるし、この本の売りであるラスト20ページに待ち受ける真相を読むと、この本が正真正銘のミステリ小説であったと納得できるのだ。



2010年7月の初版発行以来、全国の書店員さんやミステリーファンが大反響。

増刷が充分間に合わないほど話題を呼んだ、芥川賞作家・奥泉光のクラシック音楽・本格ミステリー。

「講談社創業100周年」の記念出版「書き下ろし100冊」ラインナップの一冊。

メインの物語は、里崎優という音大中卒の元ピアノを学んだ‘私’が、’08年7月に約30年前のことを回想して記した手記の形で進んでゆく。

本書の冒頭で旧友からの書簡で、右手中指を失った幻のピアニスト永嶺修人(まさと)が復活した旨を知り驚愕するシーンがあり、以後はこの物語の主役である彼と‘私’の身の回りのことが、シューマンの楽曲の薀蓄とともに続く。


前半は19世紀のドイツの作曲家・音楽評論家でロマン派音楽を代表するひとり、このロベルト・アレクサンダー・シューマンの作品世界の解説書かと思わせるが、語りの半分ほどで、ある女子高生殺人事件がおこり、‘私’がその目撃者となる。

その後は、この迷宮入りした事件の真相の謎が本書の中枢を占める。


終盤の二転三転する展開、そして最後の現代の‘私’の妹による手紙に記された意表をつく真相(らしきもの)。

ここまで読み通した者はまるで夢を見ているかのような恍惚感を味わうこと必至である。

主役の修人の名前がシューマンをもじった、シュー=修、マン=人であること。

そして本書の初版発行日が修人の誕生日の7月23日であることなど、細かいところまで2010年が生誕200年に当たるシューマンづくしの、凝りに凝った、いままで読んだことのない幻想的な異色のミステリーがここに誕生した。


クラシック音楽ファンにも、ミステリー小説ファンにもおススメできる稀代まれの傑作ミステリー小説です。



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posted by ホーライ at 21:26| Comment(0) | TrackBack(0) | ミステリー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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