おすすめミステリー作家のオススメ面白いミステリー、おもしろい傑作お勧めミステリー小説は『オーデュボンの祈り』伊坂幸太郎(著))だ。
2000年『オーデュボンの祈り』で、新潮ミステリー倶楽部賞を受賞し、デビュー。
既存のミステリーの枠にとらわれない大胆な発想で、読者を魅了する伊坂幸太郎のデビュー作。
レイプという過酷な運命を背負う青年の姿を爽やかに描いた『重力ピエロ』や、特殊能力を持つ4人組の強盗団が活躍する『陽気なギャングが地球を回す』など、特異なキャラクターと奇想天外なストーリーを持ち味にしている著者であるが、その才能の原点ともいえるのが本書だ。
事件の被害者は、なんと、人語を操るカカシなのである。
コンビニ強盗に失敗した伊藤は、警察に追われる途中で意識を失い、見知らぬ島で目を覚ます。
仙台沖に浮かぶその島は150年もの間、外部との交流を持たない孤島だという。
そこで人間たちに崇拝されているのは、言葉を話し、未来を予知するというカカシ「優午」だった。
しかしある夜、何者かによって優午が「殺害」される。
なぜカカシは、自分の死を予測できなかったのか。
「オーデュボンの話を聞きなさい」という優午からの最後のメッセージを手掛かりに、伊藤は、その死の真相に迫っていく。
嘘つきの画家、体重300キロのウサギさん、島の規律として殺人を繰り返す男「桜」。
不可思議な登場人物たちの住む島は、不条理に満ちた異様な世界だ。
一方、そんな虚構に比するように、現実世界のまがまがしい存在感を放つのが、伊藤の行方を執拗に追う警察官、城山である。
本書が、荒唐無稽な絵空事に陥らないのは、こうした虚構と現実とが絶妙なバランスを保持し、せめぎあっているからだ。
本格ミステリーの仕掛けもふんだんに盛り込みながら、時に、善悪とは何かという命題をも忍ばせる著者の実力は、ミステリーの果てしない可能性を押し開くものである。
伊坂幸太郎さんのデビュー作。
現実と非現実のどちらとも言えない設定に戸惑いましたが、 最後まで読むと良い作品だなと思いました。
どういう終わり方なのか、気になりながら読みましたが、読み終わってみるといい読後感。
伏線の張り方、回収が緻密で、ラストも良かったです。
その後の作品と比べると、疾走感というか一気に読ませる惹き付ける感じが少ないようなので、伊坂作品を初めて読むなら、この作品じゃない方がいいかもしれません。
この作品をいいなと思った方には、他の作品も躊躇なくお勧めしたいです。
独特な余韻を強く残した、不思議なミステリーだ。
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ラベル:伊坂幸太郎