2009年02月14日

おすすめ名作古典ミステリー『グリーン家殺人事件』ヴァン・ダイン (著)

ニューヨークのどまんなかにとり残された前世紀の古邸グリーン家で、二人の娘が射たれるという惨劇がもちあがった。
この事件をかわきりに、一家のみな殺しを企てる姿なき殺人者が跳梁する。
神のごときファイロ・ヴァンス探偵にも、さすがに焦慮の色が加わった。

一ダースにのぼる著者の作品中でも、一、二を争うといわれる超A級の名作。

たとえ「翻訳物ってカタカナの名前が覚えられない」と敬遠している人でも、この本は大丈夫。
昨今の推理小説のいささか過剰なタイトルからすると地味な印象ですが、中身はどうしてどうして、ショッキングな資産家連続殺人なのです。

惨劇の舞台となるグリーン家の人々は個性が強烈な人々で、複雑な血縁関係が展開しているわけでもないので、カタカナが苦手でいちいち登場人物一覧を読み返すのが辛い、という方でも未亡人・兄・弟・妹・養女・医者・メイド・料理女・執事と、これだけ覚えれば問題なし。
人物描写もさることながら、屋敷の重苦しく暗い雰囲気も抜群。古き良き時代の名作です。


すべての状況証拠を列挙し読者に解答を求める知的推理ものの先駆け的作品。


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グリーン家殺人事件 (創元推理文庫 103-3)





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おすすめ名作古典ミステリー「そして誰もいなくなった」アガサ クリスティー (著)

さまざまな職業、年齢、経歴の十人がU・N・オーエンと名乗る富豪からインディアン島に招待された。
しかし、肝心の招待主は姿を見せず、客たちが立派な食卓についたとき、どこからともなく客たちの過去の犯罪を告発してゆく声が響いてきた。
そして童謡のとおりに、一人また一人と…

ミステリの女王の最高傑作。

マザー・グースのメロディに沿って次々に起こる連続殺人を扱った本書は、上質な心理サスペンスが味わえる第一級のミステリー作品で、アガサ・ク リスティー作品中のみならず、ミステリー作品中の最高傑作である。


本格ミステリの原点であり、未だに世界中のミステリ作家に影響を及ぼし続けている、ミステリーの古典中の古典。

本書のプロットを基軸に書かれたミステリ多数。
本書へのオマージュとして書かれたミステリ多数。
本書をパロディ化して書かれたミステリ多数。

この本を読まずしてミステリを語る事なかれ。


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そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)





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おすすめ名作古典ミステリー「オリエント急行の殺人」アガサ クリスティー (著)

ポアロは、「灰色脳細胞」を働かせて謎解きに挑戦する。大胆なトリックと意外な結末……。

厳冬の中部ヨーロッパ。
大雪のため立ち往生していたオリエント急行、フランスのカレー行き寝台車両の個室の中で、初老のアメリカ人富豪が全身12ヶ所に刺し傷を受けて死んでいた。
窓は開け放されていたが、犯人が外から侵入した形跡も、脱出した様子もない。

旅行に不向きな真冬にもかかわらず、その車両の個室はすべてふさがっていた。
同じ車両に乗り合わせた乗客は、さまざまな国籍の、職業も年齢も異なる14人。

彼らには確固としたアリバイがあった。
密室状況で起きた、この奇妙な事件に遭遇したポアロは、「灰色脳細胞」を働かせて謎解きに挑戦する。
大胆なトリックと意外な結末……。

ポアロが登場する作品のひとつで “ミステリーの女王” アガサ・クリスティの代表的傑作。


クリスティーの探偵小説の最大の魅力は その文学性にある。
この点 で 彼女の探偵小説は 凡百の探偵小説から傑出している。

本作は 間違いなく彼女のマスターピースの一つである。
未だ読んだ ことがない人の為に 結末を書けないのが残念だが ポアロが二つの解決策を出す所が何とも言えず 文学的である。

オリエント急行に乗り込んでいるセレブたちでの事件である。

そんな ゴージャスな雰囲気も魅力だ。
この作品の映画化も成功したことで知られている。 


さー、あなたも急いでオリエント急行にどうぞご乗車ください。


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おすすめ名作古典ミステリー「Yの悲劇」エラリー・クイーン (著)

古今東西、ミステリのオールタイム・ベスト投票なんかをすると、いつ何時でも上位に入ってくる恐るべき作品。

行方不明をつたえられた富豪ヨーク・ハッターの死体がニューヨークの湾口に揚がった。
死因は毒物死で、その後、病毒遺伝の一族のあいだに、目をおおう惨劇がくり返される。
名探偵レーンの推理では、あり得ない人物が犯人なのだが……。

エラリー・クイーンのバーナビー・ロス名義による悲劇四部作の一つと言うよりは、『Xの悲劇』ともども完全に一人立ちし、ミステリ史上にその名をはせるようになった本書『Yの悲劇』は、その緻密な構成と犯人の意外性から、数多くの賞賛を浴びてきました。

残念ながら今日の欧米におけるエラリー・クイーンの評価は、謎解きが数学の証明をするがごとく行われる作品が敬遠されやすいことからか、あまりかんばしくないそうです。
ただし日本においてはその評価は依然高く、現在活躍している国内作家達にも多大な影響を及ぼしてきました。

ロス名義で発表した四部作の中でも、周到な伏線と、明晰な解明の論理は読者を魅了する古典的名作。


雰囲気こそ異様だが、論理展開の鮮やかさはいつものクィーンである。
この異様さの中で読者の気が逸れているうちに、真相へのデータを晒す手腕も鮮やかである。
犯人設定も、昨今は現実が小説を追い越している感もあるが、意外感がある。

私の中では、ここ40年程変わらないNo.1ミステリ。


ミステリーの古典的名作。定番中の定番だ。


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2009年02月12日

おすすめ本格ミステリー『女王国の城』有栖川有栖(著)

2008年 第8回本格ミステリ大賞受賞作品。

著者の名前、有栖川有栖は「ありすがわ ありす」と読む。(主人公の名前でもある。)


舞台は、急成長の途上にある宗教団体“人類協会”の聖地、神倉。
大学に顔を見せない部長を案じて、推理小説研究会の後輩アリスは江神二郎の下宿を訪れる。

室内には神倉へ向かったと思しき痕跡。
様子を見に行こうと考えたアリスにマリアが、そして就職活動中の望月、織田も同調、四人はレンタカーを駆って木曾路をひた走る。

“城”と呼ばれる総本部で江神の安否は確認したものの、思いがけず殺人事件に直面。
外界との接触を阻まれ囚われの身となった一行は決死の脱出と真相究明を試みるが、その間にも事件は続発し…。

江神シリーズ待望の書き下ろし第四長編。


ファンの誰もが待ちわびた、実に15年ぶりの江神二郎(もしくは学生アリス)シリーズ最新刊である。

その間に世の中は平成となり、21世紀となったが、彼らはまだバブル華やかなりし頃にいる。
今回の舞台はそのバブルを背景に作られた、宇宙人をあがめる新興宗教の本拠地である「城」と「城下町」という、特殊な閉ざされた環境下にある山間の街である。

宇宙人だの新興宗教だのが出てくるというとひく人もいるだろうが、あくまでも物語の道具立てとしてであって(おそらく作者はこれらに懐疑的な人と思われるし)、メインはそこで起こった殺人事件と、警察に通報できず「城」に閉じ込められてしまったEMCの面々の推理と冒険(?)である。
奇をてらったわけではなく、実にストレートな本格ミステリだと思う。「読者への挑戦」も健在である。

500ページにも渡る長さだが筆の運びはやはりうまい。一気に読んでしまった。

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