2009年02月11日

おすすめミステリー『ミステリ・オペラ』山田正紀 (著)

2002年 第二回本格ミステリ大賞

この世には探偵小説でしか語れない真実といふものがあるのも、また事実であるんだぜ。

時は昭和12年、満州国は〈宿命城〉の城内に横たわる無数の戦死者たち。
日本から来た一人の探偵小説家が“無意味な死を受け入れるな”と屍に叫喚するとき、地を埋め尽くしていた死人たちは蘇り、すっくと立ち上がる……。

想像力の魔王・山田正紀が、本格ミステリのガジェットを激動の昭和史のために散華した大作。

平成元年、東京。編集者の萩原祐介はビルの屋上から投身、しばらく空中を浮遊してから墜落死した。
昭和13年、満州。奉納オペラ『魔笛』を撮影すべく“宿命城”へ向かう善知鳥良一ら一団は、行く先々で“探偵小説”もどきの奇怪な殺人事件に遭遇する。

そして50年を隔てた時空を祐介の妻・桐子は亡き夫を求めて行き来する…

執筆3年、本格推理のあらゆるガジェットを投入した壮大な構想の全体ミステリ。


600頁を超す大作ですが、とにかく 面白い。
エディターレビューに書かれていますが、昭和13年の満州と平成元年の東京を舞台として、各々の時代で起こる奇々怪々な殺人事件。
50年の時空を往復するヒロイン…。  

本格推理小説の面白さに加えてSF がかった味もプラスされて、何とも言えぬ雰囲気を漂わせています。
「探偵小説でしか語れぬ真実もあるんだぜ。」という科白が何とも心憎い。

概略を述べると、読む人の楽しみを奪うことにもなりかねませんので、ただ一言『絶対に面白い。是非読んでみて。』としか言えません。

現在と過去との二重奏 とも言える作品ですが、何とも言えぬ 叙情を感じさせる本です。


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おすすめミステリー『パーフェクト・プラン』柳原 慧 (著)

第2回(2004年)「このミステリーがすごい!」大賞

身代金ゼロ! せしめる金は5億円!
”誰も傷つけない“
ノンストップ・誘拐ミステリー。

第2回『このミス』大賞においてダントツで賞賛を受けた大賞受賞作がついに文庫化!

代理母として生計を立てている良江は、かつて出産した息子を救うため、ある”犯罪“を企てる。
そして始まる「身代金ゼロ! せしめる金は5億円!」という前代未聞の誘拐劇! 
幼児虐待、オンライントレード、ES細胞、美容整形……
現代社会の危うさを暴きつつ、一気に読める面白さ。

予想を裏切り続けるノンストップ・誘拐ミステリー、ここに登場!

読み手をひきつけるモチーフを次々と繰り出し、誘拐とハッキングを ミックスしたミステリーに落とし込む構成力にワクワクさせられます。

元新宿の女王で現在は代理母で生計を立てている小田桐良江は 以前産んだ三輪俊成が、実の母親から虐待を受けているのを知り 連れ出します。

時事ネタが多く、今から読み返せば「ES細胞」のウソもばれ、株を巡る状況も変化しているでしょうが、十分面白い要素満載です。


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おすすめミステリー『果てしなき渇き』深町 秋生 (著)

第3回(2005年)「このミステリーがすごい!」大賞

部屋に麻薬のカケラを残し失踪した加奈子。
その行方を追う、元刑事で父親の藤島。
一方、三年前。
級友から酷いイジメにあっていた尚人は助けてくれた加奈子に恋をするようになったが・・・・・・。

現在と過去の物語が交錯し、少しずつ浮かび上がる加奈子の輪郭。探るほどに深くなる彼女の謎。
そして用意された驚愕の結末とは。

全選考委員が圧倒された第3回『このミス』大賞受賞作品。読む者の心を震わせる、暗き情念の問題作。



ドラッグを部屋に残したまま行方不明になった娘。
その父であり元刑事の藤島は必死に、そして狂乱の世界にはまりつつ娘を求め探す。
娘と深く悲しい関わりがあった同級生の過去の話と現在の父親という二人の目線から、徐々に娘の姿が浮かび上がってくる…
娘は何を考えて何をしていたのか。


ただし、暴力シーンのため、R指定なのだが・・・・・・。


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おすすめミステリー『チーム・バチスタの栄光』海堂 尊 (著)

第4回(2006年)「このミステリーがすごい!」大賞

第4回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞し、一気に28万部突破のベストセラー入りを果たした大人気メディカル・エンターテインメントが、ついに文庫化です。
東城大学医学部付属病院の有能な心臓手術チームに起こった、連続術中死の謎を追う医療ミステリー。

万年講師の窓際医師・田口公平と、厚生労働省からやってきた変人役人・白鳥敬輔の掛け合いが圧倒的に面白いと大評判になりました。
脇を固めるキャラクターも個性派ばかり。
コミカルなやりとりと、リアルな医療現場の描写は、現役医師である著者にしか描くことができません。

新作を次々に発表し、人気作家としての地位を確立しつつある著者・海堂尊の原点が、このデビュー作に詰まっています。


ある医大でバチスタ手術(ある種の心臓切除手術の別称)の術死例が連続する。
執刀医は日本の誇るエース外科医。不慮の事故か、何者かの故意によるものか。

立ち込める謎に立ち向かうのはゴキブリを想起させる(と作品で書かれている)厚生労働省のエキセントリックな官僚(白鳥)と、うだつの上がらない精神科のしょぼい中年医師(田口)。
このコンビのやり取りは、ほとんど漫画である。

パートナーが医師であるところはホームズと同じだが、名探偵の方は随分と違う。
ワトソンが質問し、ホームズが答える、というのではなくて、白鳥がぼけて田口が突っ込む、という仕立てになっている。

あまり考えすぎずに読むのが正解!


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おすすめミステリー『ブレイクスルー・トライアル』伊園 旬 (著)

第5回(2007年)「このミステリーがすごい!」大賞

懸賞金1億円の一大イベント<ブレイクスルー・トライアル>に参加することを決めた、門脇と丹羽。
それは、技術の粋をつくした難攻不落の研究所に侵入し、制限時間24時間以内に、所定のものを持ち帰るというものだった。

彼らにはそれぞれの過去があり、このイベントで優勝することによって人生を変えようと考えていた。

ひょんなことからイベントに紛れ込んだダイヤモンド強盗犯グループ、保険会社の依頼で、その強盗を追う私立探偵、研究所の守りを固める叩き上げ頑固一徹の管理人、ライバル会社から派遣されたスパイチームなどが参加を表明し、それぞれ思惑を胸にイベントに集結する。
侵入者を阻むため、各所に設けられた指紋、静脈、虹彩などの生体認証。
さらには、凶暴な番犬や新型警備ロボットの一群など、数々の障害に立ち向かい、突破するのはどのチームなのか。


過不足のない伏線、端役に至るまで魅力的で強烈なキャラクタ造形。
それぞれのキャラクタが都合不都合に関わらず絡み合ってくる展開はワクワクして読めました。
綺麗にまとまっていて、読後感も非常に爽やか。
海外小説を思わせるような軽妙さは、時々軽すぎて実感を伴わないときもありますが、エンターテイメントとしては十分な説得力を持っていたのではないかと思います。

会話や地の文に、ニヤっとするような爽快な表現がふんだんに盛り込まれていて、大人のためのジュブナイル的冒険小説現代版と称していいのではないでしょうか。


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ブレイクスルー・トライアル ~第5回『このミステリーがすごい!』大賞 大賞受賞作~





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